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独自ドメイン取得サービス6社比較|「新規0円」の裏にある更新価格とWhoisの誤解

「.comが新規0円」という表示を見て契約したら、2年目の更新請求で金額が跳ね上がって驚いた——ドメイン取得でも、レンタルサーバー比較で紹介したのと同じパターンが起きます。

更新日
2026年10月1日
カテゴリ
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本記事は、各社の公式情報をもとに独立した立場で作成しています。本記事で比較しているお名前.com・ムームードメイン・Xserverドメイン・スタードメイン・バリュードメイン・さくらのドメインの6社は、いずれも本記事の比較対象です。本記事執筆時点で、この6社に対する確認済みのアフィリエイト(成果報酬型)プログラムはなく、6社比較に関する本文中のリンクはすべて通常の参照リンクです(アフィリエイトリンクは含まれていません)。将来アフィリエイト化する場合も、提携の有無を理由に評価や順位を変えることはありません(詳細は記事末尾にも記載しています。KOB_BLOG全体の編集方針は「はじめまして、KOB_BLOGです」で紹介しています)。なお、このページに掲載している広告バナー(「ロリポップ!AIエージェントクラウド」「やよいの青色申告 オンライン」)は成果報酬型(アフィリエイト)の広告リンクですが、上記6社の比較評価とは無関係のサイト共通の広告枠であり、本記事の比較結果には影響していません。

「.com が新規0円」という表示を見て契約したら、2年目の更新請求で金額が跳ね上がって驚いた——ドメイン取得でも、レンタルサーバー比較で紹介したのと同じパターンが起きます。さらにドメインには「Whois情報公開代理を付ければ個人情報は完全に隠せる」という誤解や、「同じような名前の会社が実は同じグループだった」という資本関係の分かりにくさもあります。この記事では、独自ドメイン(.com/.jp/.co.jp)を新規取得できる主要6社を、新規(初年度)価格と更新(2年目以降)価格の両方、Whois代理公開の範囲、運営会社の資本関係という軸で比較します。価格・仕様は2026年9月3日時点で各社公式サイトを確認したものです(お名前.com・ムームードメインの新規価格、Xserverドメイン・スタードメインの.co.jpキャンペーン条件、ムームードメインのサービス維持調整費の表記は2026年10月1日に再確認して更新しています)。キャンペーン価格や規約に関わる部分は変動しやすいため、契約直前には必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。

本記事の比較対象について

比較表で扱うのは、お名前.com・ムームードメイン・Xserverドメイン・スタードメイン・バリュードメイン・さくらのドメインの6社です。Google Domainsは2023年9月に新規登録を終了し、2024年7月までに全ドメインがSquarespace Domainsへ移行済みのため、比較対象から除外しています(現在は新規取得自体ができません)。「ロリポップ!ドメイン」は、独自ドメインの新規取得サービスではなく、ロリポップ契約時に自動付与される無料サブドメイン機能(例: アカウント名.lolipop.jp)のため比較対象に含めていません。ロリポップ利用者が独自ドメインを新規取得する場合の窓口は、公式マニュアルが案内している姉妹サービスの「ムームードメイン」です。このほか、Cloudflare Registrar・Amazon Route 53・Namecheapについては、本文中のコラムで補足的に触れています(主要比較表からは除外。理由は後述します)。なお比較表・本セクションでの6社の並び順は、おすすめ順・市場シェア順・五十音順のいずれでもありません。

目次


先に知っておきたい用語

比較表に入る前に、初心者の方がつまずきやすい用語を簡単に説明します。

ネームサーバー(NS)とは

ドメインに紐づく「どのサーバーで名前を管理しているか」を示す設定です。ドメインを取得した会社とレンタルサーバーの会社が別々でも、取得したドメインの管理画面でネームサーバーの設定を書き換えるだけで、そのドメインを別会社のレンタルサーバーに紐付けられます。ドメインとサーバーを同じ会社で契約しなければならない、という決まりはありません。

ドメイン移管とは

ドメインの管理をあるレジストラ(ドメイン取得サービス)から別のレジストラへ移すことです。ネームサーバーの設定変更(上記)とは異なり、ドメイン自体の管理会社を変更する操作で、通常は移管元での認証コード取得や一定の待機期間が必要です。

Whois情報公開代理とは

ドメインの登録者情報(氏名・住所等)を検索できるWhois(フーイズ)というデータベースに対して、登録者本人の情報の代わりに取得サービス側の情報を表示させる仕組みです。多くの社が無料または条件付きで提供していますが、対応TLD(後述)によって非公開にできる範囲が異なるという制約があり、この点は本記事の重要な論点の一つです。一部の属性型JPドメインでは、氏名等の代わりに「公開連絡窓口情報」(レジストラ等が用意する問い合わせ窓口の情報)のみが表示される場合があります。

TLD(トップレベルドメイン)とは

.com .jp .co.jp のような、ドメイン名の一番右側の部分です。.com .net などは世界共通で使える「gTLD(ジェネリックTLD)」、.jp .co.jp などは日本国内向けの「JPドメイン」で、JPドメインは一般社団法人JPRS(日本レジストリサービス)が定めるルールに従います。JPドメインの中でも、.jpは誰でも取得できる「汎用JP」、.co.jpのように法人登記など特定の資格が必要なものは「属性型JP」と呼ばれ、この違いはWhois情報公開代理の対応範囲にも影響します(後述)。

レジストラロックとは

第三者による無断でのドメイン移管・設定変更を防ぐための保護機能です。多くの社で無料または任意で設定でき、通常は取得したドメインの管理画面から有効・無効を切り替えられます。


運営会社の系列を整理する

ドメイン取得サービスは、名前だけを見ると独立した別会社に見えても、実際には同じグループの傘下にあるケースが少なくありません。特にGMOグループは、独自ドメイン取得サービスだけで少なくとも3つの別法人を展開しています。

運営会社の系列(GMOグループ)
ブランド 運営法人 グループ内の位置づけ
お名前.com GMOインターネット株式会社 GMOインターネットグループの事業子会社(2025年1月、持株会社体制移行に伴い旧GMOアドパートナーズ株式会社が商号変更)
(参考)ConoHaドメイン GMOインターネット株式会社 お名前.comと同一法人の別ブランド
ムームードメイン GMOペパボ株式会社 GMOペパボ系列(レンタルサーバー「ロリポップ!」と同一運営会社)
バリュードメイン GMOデジロック株式会社 GMOデジロック系列(ムームードメインとは別法人。2011年にGMOインターネットの子会社化、2013年に商号変更)

これら3社はいずれもGMOインターネットグループ株式会社(持株会社)の資本傘下にありますが、「お名前.com」「ムームードメイン」「バリュードメイン」は別々の法人が運営しているという点は誤解されやすいので、まず押さえておいてください。なお「GMOインターネットグループ株式会社」は2025年1月の持株会社体制移行後は経営機能に特化した親会社であり、お名前.com等の事業そのものは運営していません。

運営会社の系列(エックスサーバーグループ・独立系)
ブランド 運営法人 グループ内の位置づけ
Xserverドメイン エックスサーバー株式会社 エックスサーバーグループ。確認できる範囲ではGMOグループとの資本関係は見当たらない独立系
スタードメイン エックスサーバー株式会社(2025年10月1日運営移管、旧運営元はネットオウル株式会社) Xserverドメインと同一グループ。ネットオウルは2013年からエックスサーバー株式会社の関連会社だったため、実質的にはグループ内の再編にあたる
さくらのドメイン さくらインターネット株式会社(東証プライム上場) 確認できる範囲ではGMOグループ・エックスサーバーグループいずれとも資本関係のない独立系

Xserverドメインとスタードメインは、2025年10月の運営移管により同一グループ内の2ブランドという関係になっています。この2社を「無関係な別会社の選択肢」として単純に横並びで比較すると実態とずれるため、本記事では以降、この点を踏まえた上で比較を進めます。上記の運営法人・資本関係の出典は記事末尾の出典セクションにまとめています。


比較表1:新規・更新価格

「新規登録が0円」という表示だけを見て契約すると、更新のタイミングで想定外の請求になりがちです。新規(初年度)価格と更新(2年目以降)価格の両方を必ず確認してください。なお、表中の価格はすべて税込です。

比較表1:新規・更新価格(6社比較)
項目 お名前.com ムームードメイン Xserverドメイン スタードメイン バリュードメイン さくらのドメイン
運営会社 GMOインターネット(株) GMOペパボ(株) エックスサーバー(株) エックスサーバー(株)※2025年10月移管 GMOデジロック(株) さくらインターネット(株)
.com 新規 1円[※1] 750円 0円[※1] 980円 790円 3,220円(1年契約)[※2]
.com 更新 1,408円 1,728円 1,721円 2,047円 1,986円 3,437円(1年契約)
.jp 新規 1円[※1] 990円 0円[※1] 1,900円 2,035円 3,982円
.jp 更新 3,124円 3,344円(1年契約のみ) 3,102円 3,201円 3,889円 3,982円(新規と同額)
.co.jp 新規 930円[※6] 900円[※6] 990円[※5] 2,856円[※3] 2,000円 11,000円
.co.jp 更新 7,678円 4,378円(1年契約のみ) 4,136円 4,160円 5,177円 7,700円
出典 お名前.com 価格ページ ムームードメイン 価格ページ Xserverドメイン 価格ページ スタードメイン 価格ページ バリュードメイン 価格ページ さくらのドメイン .com/.jp/.co.jp

表の注釈

[※1]お名前.comの「.com 1円」「.jp 1円」(1人1個限りの特別価格)とXserverドメインの「.com 0円」「.jp 0円」(初めての方限定)は、いずれも1個目限定の特別価格です。2個目以降は通常価格が適用されます(お名前.comは.com 750円/.jp 1,860円〔2026年10月1日確認〕、Xserverドメインは.com通常1,721円/.jp通常1,980円)。この金額は「2個目以降のドメインを新規取得する場合」の価格であり、1個目のドメインを更新する場合の価格は表の「更新」行をご覧ください(性質の異なる金額のため混同しないようご注意ください)。

[※2]さくらのドメインの.comは契約年数(1年/2年/3年)によって価格が変わります。上表は1年契約の金額(新規3,220円・更新3,437円)で、2年契約は新規6,437円・更新6,871円、3年契約は新規9,545円・更新10,190円です(いずれも年あたりで見るとやや割安になります)。

[※3]スタードメインの.co.jp新規価格2,856円は、2026年9月1日12:00〜10月30日17:00の期間限定キャンペーン価格であり、恒常的な通常価格ではありません。契約を検討するタイミングによっては異なる価格になっている可能性があるため、必ず公式サイトで最新価格をご確認ください。

[※5]Xserverドメインの.co.jp新規価格990円は、2026年9月1日12:00〜10月30日17:00の期間限定キャンペーン価格(通常4,136円)であり、恒常的な通常価格ではありません。キャンペーン価格は1年目のみで、2年目以降は更新料金が適用されます。契約を検討するタイミングによっては異なる価格になっている可能性があるため、必ず公式サイトで最新価格をご確認ください(確認日: 2026年10月1日。出典: Xserverドメイン 価格ページ/エックスサーバー株式会社のプレスリリース)。

[※6]お名前.comの.co.jp新規価格930円、ムームードメインの.co.jp新規価格900円は、2026年10月1日に各社の価格ページで確認した金額です。いずれも価格ページ上に期間の表示はありませんが、9月3日時点(お名前.com 3,960円、ムームードメイン 2,200円)から大きく変わっており、変動しやすい価格と考えられます。申込前に必ず公式サイトで最新価格をご確認ください。

すべての社に共通する注意点として、「サービス維持調整費」のような名目で、為替・原価変動を理由に価格が一時的に加算されることがある旨を案内している社があります。お名前.comは公式に「一時的に一定割合を加算」と明記しています。さくらのドメインについても同様の名目の費用があるとの情報がありますが、本記事では公式一次情報で直接確認できていません(検索要約のみ)。ムームードメインは、価格ページの表に「サービス維持調整費を含む」と表記し、請求金額に対して一定割合の「サービス維持調整費」がかかる旨を注記しています(2026年10月1日確認)。Xserverドメイン・スタードメイン・バリュードメインについては、同様の費用が存在するかどうか本記事執筆時点では確認できていません。具体的な料率も本記事執筆時点の公式一次情報では確認できておらず、二次情報でも数値が一致していないため、本記事では断定した数値を記載していません。上記の新規・更新価格はあくまで本記事確認時点のものとしてご覧いただき、契約直前に各社公式サイトで最終的な請求額をご確認ください。


比較表2:Whois代理公開・サポート・セット親和性

価格以外にも、契約後の運用に効いてくる軸があります。特にWhois代理公開は「TLDによって非公開にできる範囲が異なる」という誤解されやすいポイントです。

比較表2:Whois代理公開・サポート・セット親和性(6社比較)
項目 お名前.com ムームードメイン Xserverドメイン スタードメイン バリュードメイン さくらのドメイン
Whois代理公開(gTLD、.com等) 新規取得と同時申込みなら無料。取得後の追加申込みは有償です(金額は[※4]参照) 無料。デフォルトでチェック済み 無料 無料。未記入の場合は自動的に代理公開設定になる 無料。取得後の変更も無料 変更可能(無料)
Whois代理公開(.jp・属性型JP=.co.jp等) 他社と同様の制約がある可能性が高いが、本記事では個別に直接確認できていません(下記「表だけでは分からない、実際の差」参照) 他社と同様の制約がある可能性が高いが、本記事では個別に直接確認できていません 「公開連絡窓口情報」のみ対応可能。氏名等の登録者情報そのものは非公開にできない Xserverドメインと同様、公開連絡窓口情報のみ対応 .jp系の代理公開範囲については本記事で確認できていません 属性型JP(.co.jp等)はJPRSのポリシー上、法人名等の公開が義務付けられており代理公開に対応していません
レンタルサーバーとの親和性 レンタルサーバー「ConoHa WING」とは同一法人(GMOインターネット株式会社) レンタルサーバー「ロリポップ!」と同一法人。ロリポップの公式マニュアルは独自ドメイン新規取得の窓口として本サービスを案内している レンタルサーバー「エックスサーバー」(レンタルサーバー比較参照)と同一グループ。NS設定・請求の一元化がしやすい エックスサーバーと同一グループ(2025年10月移管) 同じくGMOデジロック運営の「CORESERVER V2」(レンタルサーバー比較参照)契約中は、対象TLDの更新料が永久無料になる特典がある レンタルサーバー「さくらのレンタルサーバ」(レンタルサーバー比較参照)と同一法人
サポート 電話(平日10-18時想定)・メール24時間365日・AIチャット24時間。有人チャットの有無は確認できていません 電話サポートなし。AIチャット24時間、有人チャットは平日9:30-13:00/14:00-17:30、メールは24時間受付(2営業日以内の回答目安)。2026年9月3日確認時点の情報で、2026年10月1日はサポートページにアクセスできず再確認できていません チャット平日10-18時。電話・メールも対応するが、具体的な対応時間帯までは確認できていません 詳細な対応時間まではXserverドメインと同一かどうか含め本記事では個別確認できていません 本記事執筆時点でサポート体制の詳細を確認できていません 電話・メール・チャットに対応
出典 お名前.com ヘルプ ムームードメイン ヘルプ Xserverドメイン FAQ スタードメイン サポートマニュアル バリュードメイン ユーザーガイド さくらのサポート(gTLD)/同(属性型JP)/さくらの窓口案内

[※4]お名前.comのWhois代理公開の有償オプションは、公式ページで直接確認したところ税込1,078円/年(メール転送オプションを含める場合は1,408円/年)です(確認日: 2026年9月3日)。「980円/年」という情報がネット上に見られますが、この金額は公式一次情報では確認できていません。契約前に念のため公式サイトで最新価格をご確認ください。


表だけでは分からない、実際の差

差1: 「新規0円」の裏で、更新価格は1.5〜3倍以上になる

比較表1の通り、お名前.com(新規1円)とXserverドメイン(新規0円)の.com/.jpは「1個目限定の特別価格」ですが、更新時にはそれぞれ1,408円〜3,124円の請求が発生します。ムームードメイン・スタードメイン・バリュードメインも、新規価格から更新価格まで見ると2倍前後になるケースがあります。「新規0円」「新規◯円〜」という見出し価格だけで判断せず、更新価格まで確認してから契約することをおすすめします。特に複数年ドメインを保有し続ける前提であれば、更新価格のほうが実質的な負担に直結します。

差2: 「Whois代理公開=完全に匿名になる」は誤解

Whois代理公開は初心者に「個人情報を完全に隠せる機能」と誤解されがちですが、対応TLDによって非公開にできる範囲が異なります。.comなどのgTLDでは氏名を含めて非公開にできる社が多い一方、.jp・.co.jpなどのJPドメイン(特に.co.jpのような「属性型JP」)は、JPRSのルール上、登録者情報(法人名など)の公開が義務付けられており、代理公開に対応していない、あるいは公開連絡窓口の情報のみが代理公開の対象になります。Xserverドメイン、スタードメイン、さくらのドメインでこの制約が確認されており、お名前.com・ムームードメインについても同様の制約がある可能性が高いですが、本記事では個別の直接確認はできていません。「代理公開を有効にしたのに検索したら会社名が出てきた」ということが起こり得るため、非公開にできる範囲を過信しないよう注意してください。ドメイン更新を装ったフィッシングメール等の被害を避ける観点でも、Whois代理公開の限界を正しく理解しておくことは実害の回避に直結します。

差3: GMOグループ内に少なくとも3つの別法人がある

前述の「運営会社の系列を整理する」の通り、お名前.com(GMOインターネット株式会社)、ムームードメイン(GMOペパボ)、バリュードメイン(GMOデジロック、ペパボとは別法人)は、いずれもGMOインターネットグループ株式会社の資本傘下にありながら、それぞれ別の法人が運営しています。「複数社を比較したつもりが、実は同じグループの中で選んでいた」という状態にならないよう、比較する際はこの系列関係も踏まえてください。

差4: Xserverドメインとスタードメインは、2025年10月から同一グループ

スタードメインは2025年10月1日付で、旧運営元のネットオウル株式会社からエックスサーバー株式会社へサービス移管されました(公式お知らせを直接確認済み)。ネットオウルは2013年からエックスサーバー株式会社の関連会社だったため、実質的にはグループ内の再編にあたります。Xserverドメイン・スタードメインの両方は独立した対抗ブランドではなく、同一グループ内の姉妹ブランドとして捉えたほうが実態に近い状態です。

差5: 「ロリポップ!ドメイン」は独自ドメイン取得サービスではない

「ロリポップ!ドメイン」という名称は、ロリポップ契約時に自動付与される無料の付帯サブドメイン機能(104種類のロリポップ独自拡張子から選べる、例: アカウント名.lolipop.jp)を指しており、独自ドメインの新規取得サービスではありません。ロリポップの公式マニュアルも、独自ドメインを新規取得したい場合は姉妹サービスの「ムームードメイン」を案内しています。本記事の比較表に「ロリポップ!ドメイン」ではなく「ムームードメイン」を掲載しているのはこのためです。

差6: 海外系・原価系サービスがなぜ主要比較から外れるか

Cloudflare Registrar、Amazon Route 53のようなドメイン販売に近いサービスは、価格の安さで話題になることがありますが、いずれも本記事の主要比較対象には含めていません。理由は構造的なもので、日本の.jp系ドメインは一般社団法人JPRSが定める「指定事業者制度」により、取り扱える事業者が限定されています(Cloudflare Registrar・Route 53はこの制度に参加していないため、.jp・.co.jpを原理的に扱えません)。.com中心の運用であれば選択肢になり得ますが、本記事が主な対象とする.jp・.co.jpを含む独自ドメイン取得という観点では対象外としました。Namecheapについては、.jp・.co.jpの対応可否を示す公式一次情報を本記事の調査範囲では確認できておらず、日本語での管理画面・サポートも提供されていないため、コラムでの言及に留めています(対応可否を断定していません)。


レンタルサーバーとセットにすべきか、ドメインだけ別で取るべきか

レンタルサーバー比較を読んだ方から特に迷いやすいのが、「ドメインもレンタルサーバーと同じ会社でまとめるべきか、それとも別会社で取ったほうがいいか」という論点です。結論から言うと、技術的には別会社でも問題なく運用できます。

前述の「先に知っておきたい用語」で触れた通り、ドメインとレンタルサーバーを紐付ける操作は、取得したドメインの管理画面でネームサーバー(NS)の設定を書き換えるだけで完結します。ドメインを取得した会社とレンタルサーバーの契約会社が違っていても、この設定さえ済ませれば、ドメインは指定したレンタルサーバー上のサイトを正しく指し示します。「別会社にすると大変」「トラブルの元になる」というほど身構える必要はありません。

その上で、それぞれのメリットは次の通りです。

どちらが「得」かは運用スタイル次第であり、一律の正解はありません。まず今の時点で契約したいレンタルサーバー(レンタルサーバー比較参照)が決まっているなら、そのセット特典の条件を確認した上で判断する、という進め方をおすすめします。


タイプ別の選び方

A. とにかく安く.comを1つ取りたい方

新規価格の安さで見ると、Xserverドメインの.com(初めての方限定0円)とお名前.comの.com(1人1個限りの1円)が最安水準です。ただし更新価格(お名前.com 1,408円、Xserverドメイン 1,721円)まで含めて比較すると、ムームードメイン(新規750円・更新1,728円)やバリュードメイン(新規790円・更新1,986円)との差はそれほど大きくありません。1つ目のドメインをとにかく安く試したいだけなら新規0円・1円の2社、複数ドメインを想定するなら更新価格まで含めて比較することをおすすめします。なお、.jp・.co.jpが不要で.comのみで運用する前提なら、主要比較対象からは外していますがCloudflare Registrarも選択肢になり得ます(差6参照)。

B. 屋号としての信頼性を重視する個人事業主・法人の方

.co.jpは法人(登記のある会社)でなければ取得できないドメインで、屋号やサービスの信頼性を示す材料として選ばれることがあります。新規価格で見ると、ムームードメイン(900円)・お名前.com(930円)・Xserverドメイン(990円、2026年10月30日17:00までのキャンペーン価格・通常4,136円)・バリュードメイン(2,000円)の順に抑えめです(ムームードメイン・お名前.comの価格も変動しやすいため、申込前に公式サイトで確認してください。※5・※6参照)。ただしお名前.comは更新7,678円と高めです。更新価格まで見るとXserverドメイン(4,136円)とスタードメイン(4,160円)が近い水準で、さくらのドメイン(新規11,000円・更新7,700円)は他社と比べて高めです。.co.jpは属性型JPのためWhois代理公開の範囲が限定される点(差2参照)も踏まえて検討してください。

C. レンタルサーバーとまとめて管理を単純化したい方

レンタルサーバー比較でエックスサーバー・ロリポップ!・CORESERVER V2のいずれかを検討している場合、同一グループのXserverドメイン・ムームードメイン・バリュードメインを選ぶと、独自ドメイン無料特典の対象になりやすく、NS設定の手間も少なくなります。ただし、前述の「レンタルサーバーとセットにすべきか」で触れた通り、別会社で取ること自体が不利になるわけではないため、価格やWhois代理公開の条件を優先したい場合は無理にまとめる必要はありません。

D. Whois代理公開・プライバシーを重視する方

gTLD(.com等)であれば、本記事で比較した6社はいずれも無料でWhois代理公開に対応しています。ただし.jp・.co.jpを取得する場合は、どの社を選んでも登録者情報の一部が非公開にできない制約がある点(差2参照)を理解した上で選んでください。「代理公開があるから安心」ではなく、TLDごとの制約を前提に検討することが重要です。


検討する前に整理しておきたいチェック項目

  1. 新規価格だけでなく、更新(2年目以降)価格はいくらか
  2. 希望するTLD(.com/.jp/.co.jp等)に、その社は対応しているか
  3. Whois代理公開は無料か、どの範囲まで非公開にできるか(.jp・.co.jp系は制約あり)
  4. レンタルサーバーとセットにする場合、独自ドメイン特典の条件(契約期間・プラン等)は何か
  5. 「サービス維持調整費」等の名目で価格が変動する可能性があるか、契約前に公式サイトで最新情報を確認したか
  6. 運営会社・グループ関係(同じグループ内の複数ブランドを比較していないか)
  7. サポートの対応方法・時間帯は自分の使い方に合っているか

まとめ

まとめ:こんな方に、検討しやすいサービス
こんな方に検討しやすいサービス理由
とにかく.comを安く試したいお名前.com/Xserverドメイン新規1円(1人1個限り)/新規0円(初めての方限定)。ただし更新価格(1,408円/1,721円)は必ず確認
更新価格まで含めて総合的に安く抑えたいムームードメイン/バリュードメインムームードメインは新規・更新とも他社と比べて突出した高さがない水準。バリュードメインも.com/.co.jpは同様に抑えめだが、.jpの新規・更新は6社中2番目に高い点に注意。またバリュードメインは.jp系Whois代理公開の範囲・サポート体制の詳細を本記事で確認できていません
.jpをレンタルサーバーとまとめたいXserverドメイン/ムームードメイン/バリュードメインそれぞれエックスサーバー・ロリポップ!・CORESERVER V2と同一グループでセット特典を受けやすい(レンタルサーバー比較参照)
.co.jpで屋号の信頼性を重視Xserverドメイン(スタードメインもほぼ同水準)Xserverドメインは新規990円(2026年10月30日17:00までのキャンペーン価格、通常4,136円)・更新4,136円、スタードメインは更新4,160円と両者はほぼ同水準(0.6%差)。キャンペーン期間中は新規・更新のバランスが取りやすい(ムームードメインも新規900円・更新4,378円と近い水準)が、属性型JPのためWhois代理公開の範囲は限定される
キャンペーン時期にスタードメインを検討スタードメインXserverドメインと同一グループ(2025年10月移管)。.co.jpの新規価格は期間限定キャンペーンである点に注意
老舗・独立系の安心感を重視さくらのドメインさくらインターネット運営で、レンタルサーバーとセットでの信頼性がある。一方で.com/.jp/.co.jpいずれも新規価格は他社より高め(1年契約基準)

この分野で後悔しないために最も大事なのは、「新規価格の安さ」ではなく「更新価格まで含めた総額」と「Whois代理公開が実際にどこまで非公開にできるか」を契約前に確認することです。 また、ドメインとレンタルサーバーは別会社で契約しても、ネームサーバーの設定だけで問題なく紐付けられます。「同じ会社でまとめなければならない」という思い込みにとらわれず、価格・機能の条件で選んでください。表に載っている新規・更新価格に加えて、「サービス維持調整費」等の名目で価格が変動する可能性がある点(チェック項目5参照)も、契約直前の最終確認で見落とさないようにしてください。


出典

※ 価格・キャンペーン内容は変更されることがあります。特にXserverドメイン・スタードメインの.co.jp新規価格(いずれも2026年9月1日12:00〜10月30日17:00のキャンペーン価格)と、お名前.com・ムームードメインの.co.jp新規価格(期間表示はないが変動しやすい価格)は、契約直前に必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。表中でヘッジ表現(「確認できていません」「本記事執筆時点で」等)とした項目は、公式一次情報で断定できる根拠を確認できなかったものです。確認日: 2026年9月3日(お名前.com・ムームードメインの新規価格、Xserverドメイン・スタードメインの.co.jpキャンペーン条件、ムームードメインのサービス維持調整費の表記は2026年10月1日に再確認)。 各社の解約・自動更新・契約期間に関する詳細な規約についても、本記事では一般的な注意喚起に留めており、契約前に必ず最新の利用規約をご自身でご確認ください。


広告表示について

本記事は、各社の公式情報をもとに独立した立場で作成しています。本記事で扱うお名前.com・ムームードメイン・Xserverドメイン・スタードメイン・バリュードメイン・さくらのドメインの6社は、いずれも本記事の比較対象です。本記事執筆時点で、この6社に対する確認済みのアフィリエイト(成果報酬型)プログラムはなく、6社比較に関する本文中のリンクはすべて通常の参照リンクです。この6社比較についてはアフィリエイトリンクは含まれていません。 将来、確認済みのアフィリエイトプログラムが利用可能になった場合でも、順位・評価・数値・記述内容を変えないことを条件にリンクを変更することがありますが、その場合は本セクションの記載も実態に合わせて更新します。なお、このページ上部・下部に掲載している広告バナー(「ロリポップ!AIエージェントクラウド」「やよいの青色申告 オンライン」)は成果報酬型(アフィリエイト)の広告リンクですが、上記6社の比較評価とは別の広告枠であり、本記事の比較対象・評価とは無関係です。

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