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小規模事業者向けCRM比較 2026|HubSpot・Zoho CRM・kintone・Salesforceを「最低利用人数」と無料枠で比べる

顧客の情報がExcelと名刺とスマホの連絡先に散らばっている。誰にいつ連絡したかも、記憶とメールの履歴を頼りに探している——。ひとり、あるいは数名で事業をされている方にとって、顧客管理は「必要だと分かっているのに後回しになる」代表格です。

更新日
2026年10月1日
カテゴリ
店舗・サービス業

この記事を書いた人

KOB_BLOG運営者

SaaS・業務ツール選びで「公式サイトを何枚開いても決め手がない」ともどかしさを感じてきた一人として、KOB_BLOGを個人で運営しています。良い点だけでなく合わない点も書くこと、公式情報を自分の目で確認することを大切にしています。

運営体制についてはトップページの編集方針もご参照ください。顔写真ではなくアイコンで紹介しています。

この記事では、小規模事業者でも導入しやすいCRMを4つ取り上げ、無料で使える範囲・最低利用人数・1人あたりの費用という観点で比較します。価格は2026年10月1日に各社公式情報を再確認したものです(公式サイトに記載が見当たらなかった一部の条件は、複数の第三者媒体の情報で補っています)。

本記事は独立した立場で作成しています。紹介する情報の中にはアフィリエイトリンク(成果報酬型の広告リンク)を含む場合がありますが、提携の有無や報酬額を理由に評価や順位を変えることはありません(詳細は記事末尾にも記載しています)。

CRM(シーアールエム)とは

Customer Relationship Management の略で、日本語では「顧客関係管理」と訳されます。顧客の連絡先だけでなく、これまでのやり取り、商談の状況、購入履歴などをまとめて記録し、次の対応につなげるための仕組みです。名刺管理や表計算での顧客リストとの違いは、「誰といつ何を話したか」という履歴が残る点にあります。

SFA(エスエフエー)とは

Sales Force Automation の略で、「営業支援」と訳されます。商談の進み具合を段階で管理し、受注の見込みを把握するための機能です。CRMと重なる部分が多く、1つのサービスに両方が含まれていることがよくあります。


小規模事業者がCRMで挫折する4つの理由

1. 最低利用人数の壁
これが最大の落とし穴です。ひとりや数名で使いたいのに、サービスによっては10人分からしか契約できません。1人あたりの単価が安く見えても、10人分の支払いが発生すれば負担は10倍です。

2. 入力する項目が多すぎる
高機能なCRMほど入力欄が多く、埋めるだけで時間が過ぎます。結果として入力されず、データが古くなっていきます。

3. 使う人が自分ひとりだと、共有の価値が出にくい
CRMの本来の価値は「チームで情報を共有すること」にあります。ひとりで使う場合、その価値の半分は使いません。それでも導入する意味があるかを、先に考えておく必要があります。

4. 設定を終える前に力尽きる
項目のカスタマイズ、権限の設定、連携の設定。ここで止まってしまい、そのまま解約に至るケースは珍しくありません。


比較表:小規模事業者向けCRM 4サービス

2026年10月1日に各社公式情報を再確認した内容です(初回確認は2026年8月26日)。HubSpot・Zoho CRM・kintoneは各社公式サイトで確認済みです。SalesforceはFree Suite・Starter Suiteの料金や条件を公式サイトで確認しましたが、最低利用ユーザー数など一部の項目は公式サイト上で確認できず、複数の第三者媒体が伝える内容に基づく参考情報である点にご注意ください(表の直下に補足を記載しています)。

4社目にFreshsalesのような無料枠に強い直接競合ではなくSalesforce Starter Suiteを採用したのは、無料枠・最低利用人数という本記事の比較軸に直接合致する上、知名度の高い大手ブランドを無説明のまま比較から外すこと自体が公平性のリスクになると判断したためです。Freshsales・Pipedriveなど無料枠や単価で参考になる他の選択肢は、比較表には含めず、本文中で該当する文脈に触れる形にしています。

小規模事業者向けCRM 4サービスの比較表
HubSpotZoho CRMkintone(キントーン)Salesforce
提供元HubSpot, Inc.ゾーホージャパン株式会社サイボウズ株式会社Salesforce, Inc.
種類CRM/マーケティング・営業・サポート統合CRM/SFA業務アプリ作成プラットフォーム(CRMとしても使える)CRM/SFA(大手Salesforceの小規模企業向けエディション)
無料版あり(無期限)あり(3ユーザーまで永久無料)なしあり(Free Suite。定期的にログインしている限り期限なし)
無料版の条件2ユーザーまで、コンタクト1,000件まで。試用ではなく無期限3ユーザーまで。基本機能とモバイルアプリ—2ユーザーまで、マーケティングメール月100通まで。公式に「日本国内では提供されていない機能が含まれている場合があります」との注記あり
有料プラン料金Starter Customer Platform(税込/税抜は未確認)。通常価格は月額2,400円/シート。新規のお客さま限定・一部期間限定の「最大65%オフ」適用時は月額840円/シートから年間契約時の月額 税抜(公式記載、税込表記は要再確認)。スタンダード 1,760円/プロフェッショナル 3,260円/エンタープライズ 5,660円/アルティメット 7,360円(いずれも1ユーザーあたり)税抜(公式確認済み)。ライト 月1,000円・年12,000円/スタンダード 月1,800円・年21,600円/ワイド 月3,000円・年36,000円(いずれも1ユーザーあたり)税込/税抜は公式に明記なし。Starter Suite 1ユーザーあたり月額3,000円(公式で確認)
最低利用ユーザー数(有料プランの場合)要確認(二次情報では最低2シート程度という情報もありますが、公式には明記がありません)要確認ライト・スタンダードは10ユーザーから/ワイドは1,000ユーザーから確認できた範囲では1人から契約可能
無料トライアル無料版があるため実質不要15日間(アルティメットプランのみ30日間)。トライアル中はユーザー数3名・一括メール送信20通までの制限あり。クレジットカード登録不要30日間(スタンダードコース、期間中のユーザー数制限なし)Starter Suiteは30日間(公式で確認。クレジットカード登録の要否は情報源により記載が一致せず要確認)
初期費用公式ページに記載がなく、初期費用なしと考えられます(要問い合わせで最終確認を推奨)初期費用なし(公式FAQで確認)無料確認できた範囲では0円
契約単位月間・年間のいずれも選択可能年間契約/月間契約1か月から契約可能Starter Suiteは月単位・年単位のいずれの請求にも対応(公式で確認)
特徴無料版のまま長く使える。マーケティング機能まで含む有料プランの1ユーザー単価が比較的抑えられている顧客管理に限らず、業務に合わせてアプリを自作できる大手Salesforceブランド。無料のFree Suite(2ユーザーまで)があり、有料のStarter Suiteは最低1人から契約できる点が特徴。最大10人程度の小規模企業向けと位置づけられている
出典HubSpot CRM 価格表Zoho CRM 料金kintone 料金Salesforce Starter Suite 料金ページ/Salesforce Free Suite(下記の留保事項を参照)

Salesforceの情報について

2026年10月1日に公式サイトで、無料のFree Suite(2ユーザーまで、定期的にログインしている限り期限なし、マーケティングメール月100通まで)と、有料のStarter Suite(1ユーザーあたり月額3,000円、月単位または年単位の請求、30日間の無料トライアル)を確認しました。円建て価格の税込/税抜は公式ページに明記がありません。Free Suiteには公式に「日本国内では提供されていない機能が含まれている場合があります」との注記があるため、使いたい機能が国内で使えるかを事前にご確認ください。

一方、最低・最大利用ユーザー数(最大10人程度という位置づけを含む)、初期費用、トライアル時のクレジットカード登録の要否は公式サイト上で確認できなかったため、引き続き複数の独立した第三者媒体(比較サイト・業界メディア)が報告している内容に基づく、確認できた範囲の情報です。契約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。


表だけでは分からない、実際の差

差1: kintoneには「最低10ユーザー」という条件があります。Salesforceは対照的に「1人から」

小規模事業者にとって、これは最も重要な情報です。

kintoneのライトコース(1ユーザー月1,000円・税抜)とスタンダードコース(1ユーザー月1,800円・税抜)は、いずれも最低10ユーザーからの契約となっています。

つまり、ひとりで使いたい場合でも、

という計算になります。1ユーザーあたりの単価だけを見て「安い」と判断すると、実際の請求額と大きく食い違います。

これはkintoneの設計思想(チームで業務アプリを作って共有する)に沿ったもので、欠点ではありません。ただし、ひとり事業者には合いにくいという事実は押さえておく必要があります。

同じような「最低ユーザー数の壁」は他のサービスにもあります。たとえばGENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)も、確認できた範囲では最低10ユーザーからの契約となっており、「1人から使える」という情報が一部で流布しているようですが、これは正確ではないようです(2026年8月26日時点で確認できた二次情報に基づきます。本記事の比較表には含めていません)。

一方、今回比較に加えたSalesforce Starter Suiteは、確認できた範囲では最低1人から契約できるという、kintoneとは対照的な特徴を持っています。大手ブランドのCRM/SFAを1人から試したい場合の選択肢になり得ますが、この情報は二次情報に基づくため、契約前に公式サイトでの確認が必須です。

差2: 無料版で長く使えるのはHubSpot・Zoho CRM・Salesforce(Free Suite)

HubSpotの無料CRMは、2ユーザー・コンタクト1,000件までという条件で、無期限に無料です。試用期間ではありません。

Zoho CRMも3ユーザーまで永久無料のプランを用意しています。

Salesforceにも、2ユーザーまで無料で使えるFree Suiteがあります。公式では、定期的にログインしている限り期限なく無料とされており、マーケティングメールは月100通までです。ただし公式に「日本国内では提供されていない機能が含まれている場合があります」との注記があるため、必要な機能が国内で使えるかは事前に確認してください。

ひとりや2〜3人での事業なら、これらの無料版で費用0円のまま実用できる可能性があります(ユーザー数の上限はHubSpot・Salesforceが2人、Zoho CRMが3人)。 顧客数が1,000件を超えるか、無料版にない機能が必要になった時点で有料を検討すればよい、という進め方ができます。

なお、同じように無料プランを持つ選択肢として、Freshsales(Freshworks)も3ユーザーまで無期限無料という条件を用意しています(2026年8月26日時点で確認できた二次情報に基づきます)。本記事では比較表への追加は見送りましたが、無料枠を重視する場合は候補に加えて調べてみる価値があります。

差3: kintoneは「CRM専用ではない」

kintoneは顧客管理専用のサービスではなく、業務アプリを自分で組み立てるプラットフォームです。顧客管理、案件管理、日報、問い合わせ管理などを、自社の業務に合わせて作れます。

プラットフォームとは

個別の完成品ではなく、その上に自分たちの仕組みを作るための土台となるサービスのことです。自由度が高い代わりに、何を作るかを自分で決める必要があります。

自由度が高いぶん、「何を作りたいか」が固まっていないと使いこなせません。逆に、既製のCRMでは業務に合わないという課題があるなら、有力な選択肢になります。

差4: 円建て価格がどこまで公開されているか

Zoho CRMとkintoneは、日本円での価格が公式サイトに明記されています。

HubSpotも日本円の価格ページを用意しており、Starter Customer Platformの通常価格は月額2,400円/シートです。月額840円/シートという表示もありますが、これは新規のお客さま限定・一部期間限定の「最大65%オフ」が適用された場合の最低料金です。ただし取得のタイミングによって表示内容が変動したことがあり、他の2社(Zoho CRM・kintone)ほどの確度ではない点にご留意ください。

Salesforce Starter Suiteも、日本円の価格(1ユーザーあたり月額3,000円)が公式サイトに掲載されていることを2026年10月1日に確認しました。ただし税込/税抜の別は公式ページに明記されていません。

差5: 無料トライアルの期間と条件

kintoneの30日間トライアルはユーザー数制限がないため、最低10ユーザーという契約条件を気にせず試せます。実際に使ってみて業務に合うかを確かめるには十分な期間です。Zoho CRMのトライアルにも期間中の制限(ユーザー数3名・一括メール20通まで)はありますが、費用をかけずに操作感を確かめるには十分な内容です。


タイプ別の選び方

ひとり、または2〜3人で事業をしている方

まずHubSpotの無料版、Zoho CRMの無料版、SalesforceのFree Suiteのいずれかから始めてください。 いずれも費用0円で、期限もありません(SalesforceのFree Suiteは、定期的にログインしている限り期限なし)。ユーザー数の上限はHubSpot・Salesforceが2人、Zoho CRMが3人です。

顧客の連絡先とやり取りの履歴を1か所に集める、というだけでも効果があります。無料版で運用が定着してから、有料版を検討すれば十分です。SalesforceのFree Suiteには公式に「日本国内では提供されていない機能が含まれている場合があります」との注記があるため、使いたい機能が国内で使えるかを事前に確認してください。

顧客数が1,000件を超えている方

HubSpotの無料版はコンタクト1,000件までのため、上限を超える場合はZoho CRMの無料版(3ユーザーまで)または有料プランを検討することになります。Zoho CRMのスタンダードは年間契約時で1ユーザー月1,760円 税抜(公式記載、税込表記は要再確認)です。

既製のCRMでは業務に合わない方

kintoneのように、自分で項目や画面を組み立てられるプラットフォームが向いています。ただし最低10ユーザーからの契約となるため、月1万円以上の予算が前提になります。

まず30日間の無料トライアルで、実際に業務アプリを作ってみてから判断してください。

営業の進捗管理まで行いたい方

商談の段階管理(SFA機能)が必要なら、Zoho CRMのプロフェッショナル以上、HubSpotの有料プラン、またはSalesforce Starter Suiteが候補です。SFA機能に特化したツールを比較したい場合、1人から契約できSFAに特化したPipedriveのような選択肢もあります(2026年8月26日時点で確認できた二次情報に基づきます。本記事の比較表には含めていません)。ひとり事業の場合、この機能が本当に必要かは慎重に考えてください。記録する手間に見合う効果があるかどうかが判断軸です。

メール配信やマーケティングもまとめたい方

HubSpotはCRMを土台に、マーケティング・営業・サポートの機能が統合されています。将来的に配信や問い合わせ対応まで含めたいなら、最初から同じ基盤に載せておく利点があります。

大手ブランドの安定感や将来の拡張性を重視する方

知名度や導入実績のある大手ブランドを重視する、あるいは将来的に事業を拡大した際の拡張性を見据えているなら、Salesforce Starter Suiteが候補になります。1ユーザーあたり月額3,000円(税込/税抜は公式に明記なし)で、30日間の無料トライアルがあります。費用をかけずに試したい場合は、無料のFree Suite(2ユーザーまで)から始めることもできます。確認できた範囲では最低1人から契約可能ですが、最低利用人数は複数の第三者媒体に基づく参考情報のため、契約前に必ず公式サイトで最新の料金・条件をご確認ください。


選ぶ前に確認しておきたい5項目

  1. 最低利用ユーザー数 — 1人あたりの単価ではなく、実際の月額請求額で比較してください
  2. 無料版の上限(ユーザー数・顧客件数・期間)
  3. 無料版が「試用期間」か「無期限」か — ここを混同すると後で困ります
  4. 円建て価格が公開されているか — 外貨表示の場合、為替の影響を受けます
  5. 年間契約か月間契約か — 年間契約は安いぶん、途中でやめにくい場合があります

なお、本記事の比較・調査対象には含めていませんが、ひとりや数名で事業をされている方の中には、CRMと合わせて日々の記帳や確定申告の負担を見直す方も少なくありません。個人事業主・フリーランス向けの会計ソフトfreee会計PR(広告)のようなサービスも、その際の選択肢の一つです。


まとめ

こんな方に検討しやすいサービス
ひとり〜2名で、費用0円から始めたいHubSpot(無料版)
3名まで無料で、将来的に有料も視野に入れたいZoho CRM(無料版 → スタンダード)
業務に合わせて自作したい、10名以上で使うkintone(要:月1万円以上の予算)
ひとり〜2名で、大手ブランドを無料から使いたいSalesforce(Free Suite → Starter Suite。Free Suiteは国内未提供の機能を含む場合あり、要公式確認)

小規模事業者のCRM選びでいちばん大事なのは、1ユーザーあたりの単価ではなく、実際に毎月いくら払うことになるかです。最低利用人数の条件を見落とすと、想定の10倍の請求になることがあります。今回比較に加えたSalesforce Starter Suiteは、大手ブランドでありながら最低1人から契約できる点で、kintoneの「最低10人」とは対照的です。ただしこの情報は二次情報に基づくため、契約前に公式サイトでの確認をおすすめします。

そのうえで、ひとり事業なら「無料版で顧客情報を1か所に集める」ところから始めるのが、最も失敗の少ない進め方です。

顧客管理と合わせて、会計・請求書まわりでお悩みの場合は、「個人事業主向け会計SaaS比較 2026」もあわせてご覧ください。


出典

※ 価格・機能は変更される場合があります。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。本記事の価格は、2026年10月1日に各社公式情報を再確認したものです(比較表外で触れたFreshsales・Pipedrive・GENIEE SFA/CRMの情報は、2026年8月26日時点で確認した二次情報です)。HubSpotの円建て価格は確認できた範囲の情報(取得のたびに表示が変動したことがあり、確度は「概ね確実」程度)です。HubSpot・Zoho CRMの最低利用ユーザー数の一部、Zoho CRMの月間契約価格は、公式サイト上で確認できなかったため「要確認」としています。Salesforceの最低・最大利用ユーザー数、初期費用、トライアル時のクレジットカード登録の要否は、公式サイト上で確認できなかったため、複数の第三者媒体が伝える内容に基づく参考情報です。契約前に必ず公式サイトでご確認ください。


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